曼珠沙華の咲く川辺で(2013年9月22日)

2年ぶりの養沢川。
再建されたログハウスは真新しく、トイレもきれいです。
8時過ぎに遊漁券を買って、もらったバッジの番号はNo.31、今日は入渓者が多そうですね。


ざっと釣り人の分布状況を確認して養沢センター上から入渓。
先日の大雨も治まり、増水しているものの、水は良く澄んでいます。しかしライズは無く、虫も飛んでいません。
先ずは#12スティミュレーターで様子見がてら叩き上がることにしました。

すると早々にニジくんがご挨拶に出てくれました。

24cm前後のニジマスを3尾取ったところで、前から好きだったポイントに着きました。ここは、大岩の前で流れが分断され、再び合流するので魚影が濃いのです。


フライをウェットのピーターロスに変えて流れ込みにぶっ込むと、いきなり喰ってくれました。開きから流れ込みに近づくほどサイズアップしその後も2尾追加。増水した状況でのウェットは効果的です。

先行者2名に近づいたので、大きく迂回して上流へ。
でもそこもまたまた先行者3名 (^_^;
まぁ、今日は天気もいいし、養沢川なので仕方ないね。


ゆっくり上がってたら、小学生を連れたお父さんが話しかけてきました。
「釣れますかぁ?」
「釣れますよぉ」

「フライ、何使ってますか?」
「ウェットです」

「全然釣れないんです、やっぱしニンフの方がいいかなぁ。この子にも釣らせてやりたいんですけど…」
「私も息子とここで釣りして楽しかったですよ、頑張ってね!」
息子さん、ちょっと退屈してる風でした。

バイ バーイ(^-^)

この後も50mおきに先行者がいるので、何度か迂回して「早淵」上流の早瀬へ。

この好きなポイントでもウェットで5投中 3尾ヒット。

やる気のある魚は瀬に出てるようです。

午前中は9尾で切り上げ、弁当にしました。
目の前では、小学生の男女が見つめる前で、お父さんは対岸のヤマメを狙ってキャストを繰り返していますが、フライには見向きもしませんでした。お母さんは 折りたたみの小イスに座って、スパゲティを食べながら見守っています。と、その時バシャッとヒット、ニジマスでしたがネットを抱えた男の子がお父さんに駆 け寄り喜んでいます。

良かったね、お父さん(^-^)/

さて、昼食後は少しでもヤマメの可能性がある上流域へ移動です。
ここのハイライトは左右の大岩に挟まれた落ち込みのプールで、過去にも必ず釣ったポイントです。

ここは、気合いを入れて再びスティミュレーター#12を結びました。
最初の数投は手前から…、うーん出ません。
少しずつ落ち込み脇に近づき、右側巻き返し奥に絶妙に落ちて…
しばらく浮いていたフライにガバッと出ました。
まるでイワナのポイントですよ〜
いいヒキして上がってきたのはジャスト30cmのニジマス、これがイワナだったらなぁとは言いっこなし。

本日一番の楽しいやり取りでした。

このニジくん、ローリングの古傷跡が生々しい。

ぐいぐいファイトしてくれてありがとう!

この後はもうオマケで、次々釣れる魚は全部ニジマス。

最後はちょっと飽きてきて雑になったなぁ…

終わってみれば、ニジマスが22尾。たくさんバラした中にはヤマメらしいのも数尾いたけど、釣り上げられずちょっと寂しかったな。


澄んでエメラルドグリーンのプールって見惚れるほど綺麗で、充分に心が満たされた一日だったことに間違いありませんでした。

最後に、日も傾きかけた頃、管理棟上のプール脇の開けた場所、曼珠沙華の咲く横に折りたたみイスを置いて読書に励む女性。その前でロッドを振っている人が彼氏でしょうか?
私にもこういうシチュエーションがあったなぁって思いながらカシャさせていただきました。

【朝まづめ・夕まづめ】

未明の高速道をかっ飛んでフィールドへ向かい、白々と明けて来るのに焦りながら身支度をして水辺へ、そして竿をかついで上へ下へ。夕まづめのゴールデンタイムが終わると、辺りに静寂が戻りふっと我に返る。そして、ああ今日も楽しかった…。

 と、いきたいものだが近年体力の衰え甚だしく、かつての夜討ち朝駆けの遠征は少々つらい。陽が高くなっての入渓もしょっちゅうだ。でもここはちょっと気分良く「朝まづめ・夕まづめ」と表題しスローペースでマイ釣行録を楽しみたい。

朝まづめ 夕まづめ
Photobook朝まづめ 夕まづめ 養沢編